【さつまいもマジェスティin 学童保育JET(米子市)】ボランティア講師(子供向けマーケティング・6次産業化・農業に関わるの知識の講習)

さつまいもマジェスティin 学童保育JET

記事にするのが遅れてしまい恐縮ながら、今月初めの12月4日の日曜日、米子市の学童保育JETにて、「さつまいもマジェスティ」というタイトルで、小学生向けのマーケティングに関わる勉強会を、ボランティア講師として担当させていただきました。

「さつまいもマジェスティ」とは、この山陰の地域において、歴史を持った特産品であるさつまいもを核として、それに関わる山陰の文化(石見の芋代官などの歴史)、農業(栽培法など)のこと、6次産業化のこと、商品開発のこと、マーケティングのことなどを一連の流れで学んでいく勉強会で、複数回に分けて行われるものです。

ちなみに、この子供が大好きそうなカッコいい名前は、学童保育JETを運営する株式会社CHILD FORCEの兒嶋代表がつけてくださいました。

すでに農業に関わる企業の役員は全て退任させて頂いたものの、ご縁をいただきその経験や、私の仕事であるマーケティングを子供たちに共有させていただける楽しい機会を得たのでした。

本格的なマーケティング知識をJETの小学生が学ぶ

実際、勉強会の中で何をしたのかというと、マーケティングの基本的な知識、例えばペルソナに関することや、マッカーシーの4Pなど、マーケティングの基礎をやさしく学んだ後で、一般的にスーパーなどで売られているさつまいものお菓子ついて、実際のものを用意しました。

それらの試食などを行いながら、マーケティング視点から商品研究などを行いました。

その商品を作った会社の人たちは、どのようなペルソナを設定して、どういった想いでその商品を考えて、想定したペルソナのお客さまのどのようなニーズに応えているのか?小学生たちは一生懸命考えてくれました。

その後、さつまいものお菓子の商品開発の課題のチャレンジしました。

それは、自分が考えるペルソナを設定し、その後でそのペルソナの人たちにどのような商品を作ったら売れるのかということを考え、その商品について商品のブランドロゴデザインやパッケージデザインなどを考えたのでした。

大人よりも豊かなセンスを持つ子供たちに驚く

そのさつまいもマジェスティを行って思ったことは、JETの小学生の子供たちの発想力がとても豊かで素晴らしいということでした。

彼・彼女らに、ペルソナを設定してもらったのですが、その設定してもらったペルソナのイメージがとてもリアルで想像力豊かなペルソナの設定ができていたことにとても驚きました。

例えば、小学生の女の子の1人は、このようなペルソナを設定して、発表してくれました。

「20歳代女性、夫と子供と暮らしていて、小さな子供を育てている最中。子育てで忙しい、このような時には、手が汚れずに食べることができるようなさつまいものスティック型のほし芋がよくて、尚且つ容器は袋が立つスタンドパックの方が良い。」

本当に驚きました。世の中のマーケティング担当者もびっくりですよね。

この小学生だけではありません。実際に参加している小学生の全員、中には小学2年生までが真面目にペルソナをイメージしていました。

JETの子供たちはとてもレベルの高い考え方を身につけているのですね。

勉強会を通して、大人でも難しいマーケティングということを小学生たちは、瞬時に理解して使いこなしているという点にとても私自身も刺激をもらいました。

子供たちにマーケティングを教えることで教わったこと

今回は、子供たちにマーケティングを教えるという貴重な体験を経験させていただきました。

マーケティングは、商品からスタートするプロダクト重視とは異なり、カスタマーからスタートするカスタマー重視な点など、人を思いやる姿勢につながり、子供たちがどのように成長しても必ず必要となるはずです。

この子供たちが将来、世界中に商品を届ける大企業のマーケティング担当になったとしても、1人でベンチャーを立ち上げるにも、地元企業で地域を支える場合にも、またNPO法人で地域に貢献する場合にも必ず、お客さまであるカスタマーの想いに寄り添わなければなりません。思いやり重視がマーケティングにはつながるのです。

それが共感を生み出し、ビジネスだけでない多くの人を巻き込んだものに発展します。

それらを少しでも子供たちに伝えることができたならば本当によかったなと思うところです。

しかし、私が子供たちに与えたばかりではありませんでした。

逆に私の得たこと、もらったことの方が多かったかもしれません。

というのも、子供たちにわかりやすく教えることで、本来の仕事の1つである講師業務についても、多くを学ばせていただきました。子供にわかりやすく教えられるということは、大人にもわかりやすく教えることができるからです。

私はこれを1つのボランティアや地域貢献的に考えてはいましたが、彼ら彼女らの頑張りを見ていると、私自身が学びや刺激やモチベーションをたくさん頂いたのでした。

また、こういった地域の特産や文化、マーケティングを地域の学校や学童などで教えるボランティア活動も年に何回かしかできないかもしれませんが、継続的に行っていきたいと強く思いました。

やってみたいとお感じになられた関係者の方がいらっしゃいましたら、お声かけいただければ喜びます。

今回、JETの子供たちが考えたペルソナや商品、ブランドロゴ、商品パッケージは、来年1月の最終の勉強会にて発表される予定です。

本当に楽しみです!

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