菅義偉前首相から学んだ「クールで温かいリーダーシップ」
冬。この季節が訪れるたびに、私は2019年12月19日の出来事を思い出します。この日は、私がプランナーとして生きることを決意した、大切な日でした。
当時、農業関連ベンチャーの役員として「まち・ひと・しごと創生会議」でスピーチする機会をいただき、首相官邸で要人の方々を前に4分間の発表を任されました。あの場に立てたことは今でも誇りですし、特に菅義偉前首相との出会いが、私にとって大きな転機となりました。
菅前首相の印象は、官房長官時代から「クールで着実な仕事をする人」でした。しかし、実際にお会いしてみると、その印象は大きく覆されました。会議が終わった後の温かい激励の言葉が心に染みわたり、その言葉ひとつひとつから感じられる深い情と優しさは、今でも忘れられません。表情には現れないけれども、どこまでも情に厚いリーダー――それが菅前首相でした。
不言実行の姿勢と、スピーチを通じて見つけた新たな目標
あの日のスピーチに向けた準備は簡単なものではありませんでした。日々の業務に追われ、十分な準備ができないまま本番を迎え、自然体での発表ができずに悔しい思いもしました。しかし、何度も振り返るたびに、この経験が私にとっての成長の糧となっています。あの日のスピーチを通じて、私は自分の目指すべき「プロフェッショナルな仕事像」を再確認することができたのです。
菅前首相は、普段から多くを語らず、ただ静かに成果を出し続ける不言実行のリーダーでした。特にコロナ禍での対応は、苦労が表に出ることはなく、ただ静かに国民に寄り添い、結果を残されました。多くは語らず、成果もその苦労も目立たないがゆえに、リーダーシップの偉大さが人知れずあったのだと思います。
素晴らしい仕事というのは、あまりにも自然で、周りには苦労が見えないことが多いものです。私も菅前首相のように、表に見えないところで努力を積み重ねながら、いつか自然に成果を出せるプランナーになりたいと強く思いました。
いなくなってからその価値に気づく仕事を目指して
「いなくなってから、その人の素晴らしさが改めてわかるような仕事ができる人になりたい」――これは、私の人生の目標です。プランナーとして、完璧な仕事をクールに自然体で成し遂げたいという願いが、この経験を通して明確になりました。
菅義偉前首相の温かさと「不言実行」のリーダーシップに背中を押され、私は目指すべき姿を定めました。いつの日か、菅前首相に再びお会いして、この感謝の気持ちを直接伝えられることを夢見ています。そして、その日が来るまで、私は努力を続けていくつもりです。
あなたにとっても、目指すべき人物や目標がありますか?
ぜひ、この記事を何かのきっかけで読んでいただいて、お会いさせていただいた方はその思いをぜひ教えてください。
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